みなさん「プロダクト開発」と聞いて、どんなことを想像しますか?
プロダクト開発は、私たちの身の回りに溢れる様々な商品やサービスの誕生に欠かせないプロセスであり、その裏には多くの人が関わっています。
そんなプロダクト開発の成功やゴールというのは、統一された指標があるわけではなく、それぞれのプロダクトごとに異なります。また世に出た後も、ユーザーからのフィードバックや、変化するニーズを反映させ、提供を続ける限り改善や運用を行っていきます。
そこで今回は、ある意味正解のない「プロダクト開発」について、開発における重要なポイントやニーズの汲み取り方などその裏側に迫っていきたいと思います。そもそもプロダクト開発とは?という方や、プロダクト開発のポイントが知りたいという方、実際に開発に関わる方には特に読んでいただきたい内容となっています。ぜひ、最後までご覧ください。
プロダクト開発とは商品やサービスを開発するときに使用される言葉です。特にシステムやアプリの開発で頻出するため、今回はその意味で使用します。
そしてプロダクト開発と同じ様なニュアンスでよく使われる言葉が、システム開発やソフトウェア開発といった言葉です。いずれも新しい製品を開発することを指す言葉ですが、目的や重点を置く場所が異なるため、ここで改めてその違いを説明します。
・ソフトウェア開発
パソコンやスマートフォンなどのデバイスを通して使用できるツールの中身を開発することです。プログラミング言語を使用し、アプリケーション、モバイルアプリ、Webサイト、ゲームなど、さまざまなコンピュータプログラムを設計・開発することを指します。
・システム開発
ソフトウェア開発よりも広義で、要件定義がしっかりと行われた上で、ハードウェアや他のIT技術を用いて、明確なゴールに向かって開発を行います。
・プロダクト開発
ソフトウェア開発やシステム開発以外でも、電化製品や車、家具などの製品で用いられることもあります。プロダクト開発は企画からリリースまで、ユーザーのニーズを汲み取りながら進め、ユーザーの利用価値を生み出し、利益に繋げることが目的です。
このように、システム開発とソフトウェア開発は「つくる部分」が強調され、それが目的となっています。一方プロダクト開発は商品やサービスのつくる部分だけでなく、ユーザーが利用してくれるか、ユーザーにとって魅力的な価値のあるプロダクトになっているかのユーザー目線の「つかう部分」が重要な要素となってきます。
そのために、プロダクト開発はつくる過程だけでなく、デザイン、マーケティング、ビジネス戦略、ユーザビリティなど様々な複雑な要素が組み合わさった複合的な作業をバランス良く統合する必要があります。それをクリアしてこそ、ユーザーに愛される製品に近づけられるのです。