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【Swift】Appleが開発した注目のプログラミング言語を解説

iOSアプリ開発に使用するプログラミング言語として一般的になってきているSwiftは、Apple社が開発したプログラミング言語です。

プログラミング言語の人気指標を公開しているTOIBE Index[1]によると、2024年7月時点14位で、200〜300あると言われているプログラミング言語の中でも、人気が高いことがわかります。

今回は、そんなSwiftについての基礎知識や、特徴、開発事例から、開発に必要なものや代表的なフレームワークまで解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

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Swiftとは?

Swiftとは、2014年にApple社が開発者向けのイベント『WWDC(Worldwide Developers Conference)2014』で発表したプログラミング言語です。

Swiftは『アマツバメ』という鳥の英名で、「速い」「すばやい」「迅速な」といった意味があります。その名の通り高いパフォーマンスや、直感的かつパワフルさが特徴のオープンソースのプログラミング言語です。その速さは、Objective-Cの最大2.6倍、Pythonの最大8.4倍と言われています。(出典:Swiftサービスページ[2]

Apple社はソフトウェアと多様なデバイス(ハードウェア)をどちらも開発・提供しており、Swiftを使って、iPhoneやiPadだけでなく、Apple WatchやApple TV、Mac Bookなどに対応したアプリケーションを作成することができます。

Objective-CとSwiftの違い

Swiftが主流となる前までは、Objective-Cというプログラミング言語が使用されていましたが、他の言語よりも複雑で、習得が難しい言語と言われていました。

SwiftはObjective-Cと比べて、シンプルで可読性の高いコードで、初心者でも学習しやすくなっています。以下で、SwiftとObjective-Cの違いを見ていきます。

【 文字型宣言の有無 】

・Objective-C

変数や定数の文字型の宣言が不要で、自動的に文字型を自動的に推測してくれます。そのため、想定外の値を入力してもシステム上エラーにならず、予期せぬ動きに繋がってしまう可能性が高くなります。

・Swift

変数や定数の名前に続けて「”(ダブルクォーテーション)」で囲んだ文字列を代入して、文字型を宣言します。変数や定数の型を推測することはないため、宣言した文字型と異なる値を入力するとシステム上エラーになり、予期せぬ動きをする可能性が少なくなっています。

【 配列やディレクトリへの格納制限 】

・Objective-C

配列やディクショナリに格納できるのはObjectのみです。

・Swift

配列やディクショナリに格納できるものに制限はないため、配列やディクショナリについての利便性が高くなっています。

【;(セミコロン)の必要 】

・Objective-C

Objective-Cのコードでは、すべての行末に「;(セミコロン)」を付けることが必須です。セミコロンがないとコンパイラが文の終わりを認識できず、エラーが発生します。

・Swift

行末に「;(セミコロン)」を付ける必要がありません。for文など一部の特定の場所ではセミコロンを使用することもありますが、改行についてはコンパイラが自動で判断し処理します。複数行との区別も自動的に行われるため、コードをシンプルに記述することができます。

【 nil(空データ)の代入】

・Objective-C

Objective-Cはnilの代入が可能で、nilを代入しても無視されます。ここでの代入は、意図した代入というよりも、誤入力のケースが多くなっています。

・Swift

Swiftでは変数の値としてnil(空データ)を入力することができず、エラーが発生し、潜在的なバグとして残ります。このエラー処理する仕様は、Swiftのバグ防止になり、高い安全性に繋がっています。

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特徴

Swiftは、Objective-C、Ruby、Python、Javaといった他のプログラミング言語の要素や良いところを取り入れ、より分かりやすく、現代の開発に適した形に工夫されています。

・Apple製品すべてに共通のプログラミング言語

一般的なアプリケーション開発では、環境やデバイスなどによって、異なる開発言語を使用し、JavaScriptやJava、HTML、CSSなど複数の言語を組み合わせていく必要があります。しかしSwiftを使用すれば、Apple製品向けのアプリケーションはすべて開発することが可能です。

・Objective-Cをはじめとする他言語との互換性

Swift以前にApple製品の開発に使用されていたObjective-Cとの互換性はもちろん、Objective-C++やC言語とも併用が可能です。例えば、SwiftとObjective-Cとの間でAPIを共有したり、Objective-CのフレームワークをSwiftにインポートするなどが可能です。

・高速パフォーマンス

Swiftという名前に「すばやい」という意味がある通り、高速処理が可能です。前述したように、これまでの言語よりも処理速度が大幅に高速化しています。

・シンプルでわかりやすいコード

コードは人が理解しやすいように設計されており、可読性が高く、自然な言語に近い感覚で記述することが可能です。

・安定性が高く、不具合が起きにくい

Swiftは変数の型が正しいかをチェックする仕組みや、nilという値によるエラーを防ぐ仕組みなど、プログラムのミスを防ぐための仕組みがたくさん備わっています。また、エラーが発生したときの処理方法がしっかりしていて、メモリの管理も自動で行われます。さらに、プログラムを書くときにチェックが行われるので、実際に動かすときのエラーを減らすことができます。

・Playground機能によって修正箇所が見つけやすい

コーディング中に動作やロジックを確認できる「Playground」と呼ばれる機能により、リアルタイムに修正箇所を洗い出しながら開発を進めることができます。これまでのObjective-Cでは、修正をするごとに毎回システムを時移行する必要があったため、それと比較すると、開発時間を短縮することができます。

開発に必要なもの

Swiftを使用したApple製品用のアプリケーション開発に必要なものを、以下に挙げていきます。

・パソコン

Windowsでも開発可能ですが、一部機能に制限があり、アプリのリリースやデバック配布を考えると、互換性が良いMacが推奨されています。

・Xcode

Xcodeは、Appleが無料で提供している統合開発環境(IDE)で、Apple製品向けのアプリ開発に使用されます。App Storeよりダウンロードが可能で、Xcodeインストール後は、常に最新の状態を保つ必要があります。ただし、開発中のアプリがある場合は、仕様変更などを確認してからバージョンアップを行います。

・Apple ID

Apple IDは、Appleのサービスを利用するためのIDで、Apple製品を使用したことがある人なら既に持っていることが多いでしょう。開発に使うツールをApp Storeからダウンロードする際にも必要になります。

・Developer ID

開発したアプリをApp Storeでリリースするには、Apple Developer Programに登録する必要があります。メンバーシップ年間登録料は99米ドルで、販売手数料として30%(条件を満たせば15%)がかかってきます。

この他にも、Swiftの公式ガイド『The Swift Programming Language』はApple Booksから無料でダウンロード可能で、日本語にも対応しています。

代表的なSwiftのフレームワーク

必要に応じてフレームワークなどを活用していくことで、開発効率を向上させ、より質の高いアプリケーションを開発することが可能です。

・Perfect

Swiftでのサーバーサイド開発に特化したフレームワークで、高速で安全なウェブアプリケーションやマイクロサービスを構築することができます。HTTP/2やWebSocketsのサポート、強固なセキュリティ機能、データベース接続などの豊富な機能を提供しており、スケーラビリティとパフォーマンスを重視する場面で利用されています。

・Kitura

Kituraは、複雑なサーバーサイドアプリケーションを構築するための信頼性の高いフレームワークです。Swiftで記述され、HTTPルーティング、テンプレートエンジン、データベース接続などの機能を提供します。オープンソースで、コミュニティとサポートが活発であり、大規模なプロジェクトに適しています。

・Vapor

Vaporは人気のあるSwiftベースのWebフレームワークで、シンプルさと高いパフォーマンスを特徴としています。豊富なドキュメントとアクティブなコミュニティにより、開発者は短期間で拡張性の高いWebアプリケーションやAPIを構築できます。リアルタイム通信やデータベース操作などの機能もサポートしています。

・Swift UI

Swift UIはAppleが提供する宣言的なUIフレームワークで、iOS、macOS、watchOS、tvOS向けのアプリケーション開発をサポートします。シンプルな構文で複雑なUIを構築し、リアルタイムでプレビューしながら開発できます。Swiftの強力な機能と統合され、モダンなアプリケーションの開発に向いています。

開発事例

Swiftは様々なiOSアプリ開発に使用されています。

・Airbnb

Airbnbは、世界中の宿泊施設を簡単に予約できるオンラインプラットフォームです。AirbnbのiOSアプリはSwiftを使用して開発されており、ユーザーに対してスムーズかつ直感的なUIを提供しています。Swiftの型安全性やパフォーマンスの高さにより、アプリの安定性が向上し、ユーザー体験が大幅に改善されています。

・LinkedIn

LinkedInは、プロフェッショナルネットワーキングを目的としたソーシャルメディアプラットフォームです。LinkedInのiOSアプリはSwiftを使用することで、新機能の迅速な実装とリリースを実現し、アプリのパフォーマンスと信頼性の向上に繋がりました。また、Swiftのモダンな構文と強力なツールにより、コードのメンテナンスやバグ修正を効率的に行えます。

・Duolingo

Duolingoは、新しい言語をゲーム感覚で学習できるアプリです。Swiftにより高度なインタラクティブ機能やアニメーションを実現し、アプリの動作がスムーズかつスピーディーになっています。

まとめ

ここまで、人気プログラミグ言語のSwiftについて、基礎知識や、特徴、開発事例から、開発に必要なものや代表的なフレームワークまで解説してきました。

Swiftは、他のプログラミング言語の要素や良いところを取り入れ、より分かりやすく、現代の開発に適した形に工夫され、シンプルで可読性の高いコードや高速パフォーマンス、修正箇所の見つけやすさ、安定性が高く不具合が起きにくいといった特徴があります。

日本国内では、モバイルOSのシェア率においてiOSが全体の58%(出典:Statcounter[3]より、2024年6月時点のデータ)を占めており、iOSアプリ開発の需要はまだまだ続くと予想できます。

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また、SwiftはiOSアプリ開発だけでなく、Webアプリ開発で使用できるフレームワークが登場しており、汎用性が高まっています。このようにSwiftは将来性があるため、今後も様々な開発に使用されていくことでしょう。

JIITAKでは、Swiftを使ったiOSアプリ開発だけでなく、Androidアプリ開発や、Flutter/React Nativeを使ったOSを問わないクロスプラットフォーム開発も含めたモバイルアプリ開発をご支援しております。モバイルアプリ開発でアイデアやお困りごとのある方は、ぜひ一度JIITAKまでご相談ください!

参考/引用元サイト

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