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Flutter Webとは?〜モバイルアプリとWebアプリが同時開発可能に!〜

みなさん「Flutter Web」という言葉を聞いたことがありますか?

Flutterの進化版とも言えるフレームワークで、モバイルアプリとWebアプリのアプリ開発を一つのコードベースで行えるため、開発者の中でも注目を集めています。

今回は、そんな注目を集めている「Flutter Web」について、なぜFlutter Webが注目されているのか?基本的な解説から開発手順、そして今後の展望まで詳しく解説していきます。

また、Flutterについての基礎知識を知りたい方は、『Flutterとは何か?クロスプラットフォーム開発の魅力に迫る』もあわせて読んでいただくとより理解が深まるかと思います。ぜひご覧ください。

 

目次

1.Flutter Webとは
2.Flutter Webの特徴とメリット
3.使用される開発言語
4.導入手順
5.Flutter Webの現状と将来性
6.Flutterで作られたアプリ
まとめ

 

Flutter Webとは

「Flutter Web」は「Flutter for Web」や「Flutter on the Web」とも呼ばれ、2019年に発表されたばかりの新しいフレームワークで、現在も開発が進行中です。

近年その、開発効率の良さや開発コストを抑えられるという魅力的な点から、開発者をはじめ注目を集めて、Flutterで作られたアプリが増えてきています。

まずFlutterとは、Googleが開発した1つのベースコードで複数のプラットフォームのアプリ開発が可能なクロスプラットフォームのモバイルアプリケーション開発フレームワークです。そしてFlutter Webは、名前にWebが付いている通り、モバイルアプリケーションのみならず、Webアプリケーションも同時にアプリ開発が可能になったフレームワークです。つまり、同じコードベースを使用して、モバイル、Web、デスクトップ向けのアプリケーションを開発できるのです。

 

Flutter Webの特徴とメリット

モバイルアプリとWebアプリのそれぞれの良さを生かし、1つのコードで効率よく開発できるのがFlutter Webの特徴です。開発効率の向上やコスト削減、ユーザー体験の向上などの面で優れた選択肢となっています。Flutterの特徴やメリット、それらに加えてFlutte Webならではの特徴を以下にまとめていきます。

 

【Flutter】

・開発チームの一体化で人件費、開発時間、運用コストの削減
1つのコードベースで複数のプラットフォームをカバーできるため、開発チームを統合し、それぞれの費用と時間を削減できる。

 

・プロジェクトの一貫性
プラットフォーム間で一貫性のあるUIを提供し、ユーザー体験やブランドイメージの一貫性を実現する。

 

・モダンなUIフレームワークや充実した開発ツール
豊富な開発ツールやライブラリが用意されており、モダンで柔軟なUIの構築が可能。

 

・ホットリロード機能
開発中のコードをリアルタイムで反映し、確認しながらの開発が可能なため、素早い開発とデバッグを実現。

 

▼上記に加え、Flutter Webの特徴とメリットは下記の通りです。

 

【Flutter Web】

・1つのコードでWebアプリケーションもカバーできる
モバイル、Web、デスクトップ向けのアプリケーションを1つのコードでカバーできるというのがFlutter Webの最大のメリット。従来2倍、3倍で行っていた作業量を一つに抑え効率的なアプリ開発を実現する。

 

・Webアプリケーション特有のテストやデバッグのスムーズさ
クロスプラットフォームではコードが統一されているため、アップデートや仕様変更への対応やバグの発見、修正といったデバッグ対策がスムーズに行える。保守運用・サポートの面において、大きなメリットである。

 

・ネイティブに近いパフォーマンスの実現
Flutter自体が滑らかなアニメーションに重点を置いているため、モバイルアプリケーション同様の高品質なUIやアニメーションをWebアプリケーションにも実現することができる。

 

・テストのしやすさ
WebアプリケーションはモバイルアプリケーションのxCodeやエミュレーターに比べて動作がスムーズなため、テストしやすい。

 

・優れたカスタマイズ性
Flutter Webではウィジェット(※1)と呼ばれるUI要素を利用してアプリを構築するため、UIのカスタマイズや再利用が柔軟かつ、独自のデザインやアニメーションの実現が可能。またレスポンシブデザインがサポートされているため、異なる画面サイズやデバイスにUIが自動的に対応される。また、プラットフォームのデザインパーツを使って、誰でも気軽に整ったUIを簡単に作ることができる
※1:Widget(ウィジェット)とは
システム画面などに小さく表示される単機能のアプリケーションソフト。また、コンピュータの操作画面(GUI)を構成する、何らかの機能を持った表示・操作要素。前者は「ガジェット」(gadget)とも呼ばれる。(出典:IT用語辞典

 

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