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ChatGPTとは?今さら聞けないChatGPTについて解説

皆さん、「ChatGPT」という言葉を聞いたことはありませんか?

日々メディアでも取り上げられているChatGPTとは、2022年11月のサービス開始から、約2ヶ月でアクティブユーザーが1億人を突破するという脅威的なスピードで普及した人工知能を活用したチャットサービスです。実際に使ったことのある方も多いかと思います。

2023年5月18日にはアメリカで、同月26日に日本など30カ国向けにChatGPTの「iOSアプリ」がリリースされ、オープンソースの音声認識システム「Whisper」を用いた精度の高い音声入力対応も始まり、ますます成長を見せています。そんなChatGPTについて、どんな技術が活用され、自分たちの生活にどの様なメリットをもたらしてくれるか、しっかり知っておくともっと便利に使えるかもしれません。

そこで今回は、大注目のChatGPTについて、基本的な部分から今後の展望まで解説していきます。これからの私たちの生活と切っては切り離せない関係になるであろう「ChatGPT」について、ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

1.ChatGPTとは?
2.ChatGPTの使い方
3.注目が集まっている理由
4.ChatGPTの普及率
5.無料プランと有料プランの違いは?
6.ChatGPTのメリット・デメリット
7.使用時の注意点と課題
8.今後の展望
 まとめ

 

ChatGPTとは 

ChatGPTとは、OpenAI社が開発して2022年12月に公開した、高度なAI技術によって、人間のように自然な会話ができる人工知能チャットサービスで、テキストを入力し送信すると、AIが返答を生成するというシンプルなサービスです。

OpenAI社は2015年12月に設立された、人工知能の研究開発機関で、イーロン・マスクなどの実業家達が投資するほど、高い注目を集めている機関です。2023年には米MicrosoftがOpenAI社に100億ドルを投資することも話題になりました。

ChatGPTはとても高性能で、インターネット上にある膨大な情報やデータを理解し回答してくれるだけでなく、質問した言語に合わせて、例えばChatGPTに日本語で質問したら日本語で回答してくれるなど多言語対応する高い会話力があります。また、複雑な文法や語彙を理解することや、過去の会話内容を記憶し、それを元に新たな会話を生成することも可能で、これらを無料で利用できるというのが、革新的なサービスと言えるでしょう。

 

ChatGPTの使い方

ChatGPTは現在、ブラウザ版とiOSアプリ版があります。ChatGPTの使い方は簡単で、一度会員登録をすることで利用できるようになります。登録方法は以下の2通りです。

 

・新規会員登録
ブラウザ版の場合、アプリのインストールは必要ありません。まず最初に公式ホームページからメールアドレスとパスワードを設定しアカウントを登録します。その後6桁の認証コードが送られてくるため、入力して送信します。再度ログイン画面に遷移し、先ほど設定したメールアドレスとパスワードを入力し、ログイン完了です。

 

・他のサービスを利用
Google、Microsoft、Appleのアカウントを使用してログインすることも可能です。各サービスのメールアドレスとパスワードを入力すると利用できます。

 

ログインが完了するとチャット画面に遷移するので、テキスト入力箇所にChatGPTに聞きたいことを入力し、送信すると、ChatGPTから回答が始まります。ちなみにiOSアプリ版では「Whisper」という音声認識システムが使用できるため、テキスト入力だけではなく音声認識入力が可能になります。また、Andoroid版も追ってリリースされる予定です。

 

注目が集まっている理由ChatGPTはリリースから2ヶ月でユーザーが1億人を超えました。野村総合研究所の調査(出典:日本のChatGPTの動向)によると、Instagramのユーザーが1億人を突破するまでには2年4ヶ月の月日を要したとのことで、ChatGPTの普及率が驚異的なものであることが分かります。ここでは、その人気な理由を挙げていきます。

 

・自然な会話能力
ChatGPTは、人工知能(AI)の技術の一つである「自然言語処理」(※1)が活用されています。以前は、コンピューターとの会話は一方的で、人間らしさのないものでした。しかし、現在は複雑な文章生成が可能となり、まるで人間と会話しているかのようなやり取りが可能となっています

※1:自然言語処理とは
人間が普段使っている日本語や英語といった自然言語を対象として、コンピュータによる自動処理により解析や生成、変換などを行う技術の総称。(引用:IT用語辞典

 

・使いやすさとアクセシビリティ
初心者でも利用しやすいインターフェースを提供しているため、技術的な知識がない人でも簡単に対話AIを体験することができます。

 

・様々な活用範囲
質疑応答、文書要約、文章生成、翻訳、プログラミングなど、様々なタスクに応用することができるため、ビジネスだけでなく、個人的な活用から教育や研究など幅広いジャンルで活用できます。

 

・技術の進展
ChatGPTに入力されたデータは、そのトレーニングデータの一部として使用され、モデルが言語理解や応答生成の能力を獲得するのに役立っています。入力データが多様で豊富であるほど、モデルはより広範な知識と柔軟性を持つことができます。

 

ChatGPTの普及率

ChatGPTの使用率は1位:米国(10.6%)、2位:インド(9.0%)に次いで、3位:日本(6.6%)と上位に位置します。各国の人口規模を考えると、日本の利用率が高いため、普及率は世界トップクラスといえます。

利用用途としては、コンテンツ作成、翻訳、AIとの会話、コード作成、デバッグ、コード完成、宿題、コースコンテンツの作成、お客様アンケートなど様々な用途で利用されています。また、日本での利用を職業別で見てみると、1位:大学生・大学院生・専門学生(21.6%)、2位:教職員(20.5%)、3位:会社役員(17.2%)となっており、教育関係者の利用が多いことが分かります。(出典:日本のChatGPT利用動向

 

無料プランと有料プランの違いは?

ChatGPTはOpenAI社が開発した「Generative Pre-trained Transformer」という大規模な言語モデルを基にしています。このモデルは、最新の自然言語処理技術の一つであり、膨大なデータを学習して、効率的に文章を生成することができるため、より複雑な文章を生成することができるのです。またChatGPTは無料プランと有料プランが用意されおり、異なる言語モデルが使用されています。以下で詳しく解説していきます。

 

・無料プラン(GPT-3.5)
無料プランでは、2021年6月までのデータを使って学習した、標準的な応答をする2022年公開の「GPT-3.5」が搭載されています。「GPT-3.5」は2020年に公開された「GPT-3」の改良版で、個人的な利用が目的のユーザーに適しています。無料プランですが無制限に使用できます。

 

・有料プラン(GPT-4)
有料プラン(ChatGPT Plus)では、より高速な生成速度で、論理的かつ意図を理解する高度な応答が可能な「GPT-4」が使用できます。GPT-4はOpenAIにより2023年3月14日、GPT-3.5の次世代モデルとして発表されました。機能やサポートも充実しているため、ビジネス方面に人気です。

また、マルチモーダルモデル(テキスト、画像、音声などの複数の異なる入力モードを組み合わせて処理するAIモデルのこと)となっているため、テキストデータと画像データの双方を処理できます。他にも、倫理面や安全性が問われる解答(爆弾の作りか方など)に関しては回避することができるため、GPT-3.5に比べて安全性も改善されています。

 

ChatGPTのメリット・デメリット

ChatGPTは革新的な技術ですが、改善点もあります。そのメリットとデメリットを紹介します。

 

メリット

業務の効率化、人件費の削減
これまで人の手によって行われていた、カスタマーサービスや新人教育やマーケティングなどの単純業務を代わりに行うことが出来ます。これにより業務の効率化と人件費の削減を図ることが出来ます

 

・幅広い知識の共有、データに頼らない学習と新しい情報の提供
膨大な量のテキストデータから多角的で幅広い知識を収集し、学習します。その中で、言語のパターンや文脈を理解し、新しい情報に柔軟に対応することができるため、知識を得るだけでなく、自身が作成したコンテンツに対するレビューや添削をしてもらうなど、学習したデータに制約されることのない情報提供が従来の人工知能から大きく進化した点です。

 

・自然な対話
本当の人間と対話しているような高度なコミュニケーションを交わすことが出来ます。仕事やプライベートの悩みを親身に聞いてくれることも可能なため、メンタルヘルスの問題を解消することも期待されています。

 

デメリット

・情報の鮮度と正確性
ChatGPTの情報は2021年9月までのものです。そのため古い情報を基に文章が生成される可能性があります。また、インターネット上の情報を学習して回答を生成するため、インターネットの情報から間違って学んでしまう可能性があり、必ずしも正確とは言えません。そのため、自身で情報の裏付けを取るなど注意が必要です。

 

・専門性が求められる分野への対応
一般的な知識は持ち合わせていますが、専門的な知識には限定的な範囲での対応のため、研究や独自性が求められる場面にはあまり適していません。

 

・URLの参照は不可
ChatGPTはWebサイトや動画を閲覧することが出来ないため、URLを送信し内容の要約や翻訳を要求した場合、認識することはできません。

 

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