突然ですが、世界でシェア率NO.1のスマートフォンはどこの会社のものかご存知ですか?とある統計結果で、現在、世界シェア率が最も高いスマートフォンはSamsungという結果が出ています(引用:世界40カ国、主要OS・機種シェア状況)。日本ではiPhoneの人気が高いですが、世界的に見るとAndroidスマートフォンの方が圧倒的なシェア率を誇っています。
今回は、そんなAndroidスマートフォンを使う上で欠かせない「Androidアプリ開発」に焦点を当てて、開発にあたって必要なものや、推奨される開発環境、開発言語、費用面について解説していきます。
AndoroidはGoogle社によって開発されたプラットフォームで、AndoroidアプリはAndroid OSを搭載したデバイスで利用できます。モバイルアプリならではのプッシュ通知や位置情報、カメラなどといった機能に直接アクセス可能なため、各プラットフォームの機能を最大限に活用したAndroidアプリ開発が行われています。モバイルアプリ開発についてはJIITAKのサービス紹介ページでも詳しく紹介していますのでぜひこちらもご覧ください。
Google Play ストアで提供されるAndoroidアプリの種類はゲーム、SNS、ビジネス、教育、エンターテイメントなど多岐に渡り、様々な開発者や企業が、幅広いジャンルやカテゴリのアプリを開発し、提供されています。
同じアプリケーションと言えど、Android開発とiOS開発は開発元やプロセスなど大きく異なります。ここでは具体的にどのような点が異なるのか、特徴をそれぞれご紹介します。またメリット・デメリットをまとめたものを過去のブログ『【iOSアプリ開発入門】基礎から応用までわかりやすく解説 』でも掲載してるので、ぜひそちらもご覧ください。
【開発元とアプリストア】
・Andoroid
Google社によって開発されたOSで、Googleだけでなく様々なメーカーがAndoroidデバイスを開発し販売している。アプリは全てGoogle playストアによって定められた基準やガイドラインに沿って審査が行われ、認可された上で利用できる。
・iOS
Apple社によって開発されたOSで、iPhoneやiPadといったApple製品で利用することができる。アプリは全てApp Storeで厳格な基準とガイドラインに沿って審査が行われ、認可された上で利用することができる。
【デザイン】
・Android
「Material Design」というガイドラインで、ユーザーに直感的で一貫性のあるシンプルなインターフェースを提供するための指針とリソースを提供。
・iOS
「Human Interface Guidelines」という、iOSアプリの開発者がユーザーに使いやすく、統一感があり、美しいインターフェースを提供するための基準。
【開発ツールと開発言語】
・Andoroid
Andoroidアプリの開発にはAndoroid Studioという統合開発環境が使用され、開発言語は主にJavaとKotlinが使用される。
・iOS
iOSアプリの開発にはxCodeという統合開発環境が使用され、開発言語は主にSwiftとObjective-Cが使用される。
【開発費用】
・Andoroid
Andoroidアプリを公開するためには、Google Playデベロッパーアカウントの取得が必要で、初回登録料の25US$(約3,510円)が必要。(2023年6月時点)
・iOS
iOSアプリを公開するためには、Apple Developer Programへの参加が必要で、年間99US$(約13,900円)の料金が必要。(2023年6月時点)
他にもAndoroidデバイスならではの特徴としては、画面上の「戻るボタン」や、「SDカードが差し込める」などが挙げられます。また、Androidはオープンソースのプラットフォームであるため、Androidアプリ開発者は柔軟にアプリをカスタマイズしてアイデアを実現することができます。
Andoroidアプリ開発は何が揃えばが出来るでしょうか?必要なものをご紹介します。
・パソコン
Windowsが推奨されているが、Macでも開発可能。
・開発環境
JDKやAndoroid Studioといった開発ツールをパソコンにダウンロード・インストールすることで開発がスタートできる。
・プログラミング言語
Andoroidアプリ開発では、JavaやKotlinなどのプログラミング言語が使用される。JavaはKotlinに比べて学習難易度が高いと言われているが、KotlinはJavaとの相互運用性が高いため最近はKotlinを学習する方が増えている。どちらの言語を選ぶかは開発者の好みやプロジェクトの要件による。
以上がAndoroid開発にあたり必要な最低限のものです。Androidアプリ作成は手元にパソコンさえあれば始められるため、iOSアプリ開発よりも手軽に始めることができます。
ここではiOSアプリ開発について推奨される環境と開発言語についてご紹介します。
【開発環境】
・Andoroid Studio
Googleによって提供されている、Androidアプリ開発のために推奨されている統合開発環境(IDE)。
・Xarmarin
Microsoftが開発した開発環境ツール。一部iOSでも開発可能なクロスプラットフォーム開発で使用されている。
・JDK(Java Development Kit)
JDKはJavaプログラムを開発するために必要なツールやライブラリのセット。Andoroidアプリ開発にはJava言語が広く使われており、JDKをインストールする必要がある。
・エミュレーター
仮想的なAndoroidデバイス上でアプリをテスト・シミュレートするためのもの。実際の動作やインタフェースを確認するのに役立つ。様々なデバイスに変更できるため、実機を持っていなくてもエミュレーターを利用しチェック可能。
【開発言語】
・Java
昔からAndoroidアプリ開発で広く使用されているプログラミング言語。オブジェクト指向プログラミング言語であり、多くの開発者が経験を持っており、安定性と汎用性が高く、豊富なライブラリやフレームワークが提供されている。また、JavaコードはAndoroidデバイス上で高いパフォーマンスを発揮することができる。
・Kotlin
Kotlinは新しい言語で、Googleが推奨している新しいプログラミング言語。Javaとの相互運用性が高いためJavaコードと共存させることが可能。KotlinはJavaに比べてシンプルで読みやすい文法を持っており、学習難易度も低いため新規プログラミング学習者が参入しやすいと言われている。GoogleがKotlinを公式にサポートしているため、Android開発者の間で広く採用されている。